転職しました
4年弱勤務していたチームラボ株式会社を退職し、3月末から株式会社ドリコムで働いています。
転職のきっかけは、受託開発との関わり方に悩んだことでした。
ソフトウェアの美しさというのは、工具の美しさと似ています。何らかの目的を達成するために作られ、経験によって磨き上げられた機能美こそがその本質です。
明確な目的のために作られ、常に改善され、価値を生み出す。私はそのような美しいソフトウェアに奉仕したいと思っていますが、果たしてその文脈に受託開発というものがどの程度当てはまるのかわからなくなってしまった*1。実際に作ったものがどの程度の価値を生むかによらず、期限までに決められたものを作ることで収入が得られる構造においては、美しいソフトウェアを作るモチベーションを保つことはとても難しい。未熟な私にとって、そのような環境で長時間過ごすことは死亡リスクでした。
ドリコムでは、Ruby1.9+Rails3でソーシャルゲームの開発をしています。ここには、動き続け、改善され続け、価値を生み出し続けているソフトウェアがある。開発プロセスにはまだまだ改善の余地がありますが、私たちには改善する十分な動機がある。修行にはもってこいの場所です。
当面は社内の開発プロセスをアジャイルにすること、外部コミュニティに貢献することを目標にRubyを書いていく所存です。界隈の皆さんにおかれましては、どこかでお会いすることもあると思いますがよろしくお願いします。
追伸: ドリコムではエンジニアを募集してるそうですよ。
追伸: ドリコムは勉強会の場所を提供しています。100人くらいいけるっぽいので、お気軽にお問い合わせください。
*1:「受託開発」とはあまりにも大雑把な表現ですが、そのへんでふつうに行われているアレです、アレ。そうでない受託開発が存在することは存じているが、私はまだその境地に到達出来ていない。