小型のデバイスを肉体に埋め込めるということは、前提として知っておくべき

THEフッカーズナイトというイベントに行ってきた。
サスペンション*1実践者の人たちが人体改造関係についてしゃべるというイベントで、普段はうかがい知ることのできないボディモッド実践者の人たちの生態を知れて大変面白いイベントでした。
で、質疑応答の時間に興味深いやり取りがあったんです。「海外では体にICタグを埋めてる事例があるが、日本ではそういうのないのか」という質問に対して、「最近の身体改造技術ならICタグなどのデバイスを埋めるのは容易。ただし問題はその先で、何ができるのかというアイデアがない」という話。
おそらく現状だと身体改造系の人と技術系の人の間にあまり交流がないのではないか、と思うんですよね。Make系の人たちが身体改造とタッグを組むことで、大きな可能性が広がるのではないでしょうか。私たちはARマーカーを刺青することができるし、腕にICタグを埋め込むことができる。スキンヘッドにしてARマーカーを刺青しつつ大容量メモリを額に埋めて頭頂部のUSB端子経由でデータを読み書きすることができる。頭部に埋め込んだ金属板経由で三半規管あたりに電気信号を送ることだってできる。コラボレーションは無限の可能性を産む。
技術系の人間たる私たちは、まず、「人間の体にはさまざまなデバイスを埋め込むことができる」ということを認識することからはじめるべきではないでしょうか。そして身体改造を実践して各種の素子を体に埋めてみましょう。

*1:体にフックを刺してぶら下がると面白いという、スポーツの一種